スマイルライフ ~病気と闘う妻を応援するブログ~

妻が闘病中のため、家事全く出来ない夫が「健康、家事全般、家計管理、保険金融など」に奮闘する日記

悪夢の病は突然に。

「脳腫瘍ですね」

 

こんなにあっさり言うのか・・・

ドラマなんかじゃもっとこう、なんていうか、

劇的な感じで言ってるじゃないか・・・

それを何だよ、簡単にさらっと言ってくれるじゃねーか・・・

 

「は? だれがですか???」

思わず大声になってしまいました。妻もわたしも。

 

こんにちは、スマイルライフです。

 

わたしの妻は2019年8月に突然たおれました。

「脳腫瘍」と診断され、7時間におよぶ緊急手術を受けました。

 

あとになって思えばってことはたくさんありました。

もともと片頭痛持ちだったので、頭が痛いな~と言い出したら

いつもの頭痛薬を飲んで、1時間もすればケロッとしていましたが

今回は何を飲んでもだめ。

時期的に「え?熱中症?」とも思いましたがぜーんぜん。

これはいつもの頭痛じゃないと思い、急いで病院に連れて行こうと

思ったのですが、そういえば今日は日曜日。

 

早速119番に電話して、今日の救急対応はどこかとたずねると

幸い、脳神経外科

すぐにそこに電話をして看護師さんに症状を伝えると、

「今すぐ連れてきてください!!!」とのこと。

車で30分くらいのところにある病院で、この辺じゃ有名な病院だったので

急いで連れて行きました。

駐車場に着いた途端に倒れこみ、一歩もあるけませんでした。

近くにいた方々が車いすを持ってきてくれたり、看護師さんを呼びに

行ってくれたりと、本当にほんとうに助かりました。

 

人のやさしさに感激する間もなく妻は車いすに乗せられ

まずは看護師さんのもとへ。

 

看)「名前言えますかー?」(大声)

妻)『・・・〇〇〇です』

看)「お誕生日はいつですかー?」(大声)

妻)『〇月〇日・・・かな?」

わたし)(え? かな?)

看)「娘さんの歳はいくつですかー?」(さらに大声)

妻)『・・・ハタチ、かな?』

わたし)(いやいや、17だけど??)

 

そうです。看護師さんはわたしが伝えた症状で

だいたいの病気の見当が付いていたのでしょう。わざと答えのわかってる

質問をしていたのです。

そんなやりとりが終わるとすぐにCT検査とMRI検査を受けに

連れていかれてしまいました。

その間も妻はずっと「頭がいたい、割れるようにいたい」と言っていました。

何もしてあげられない自分がほんとうに情けなかった・・・

 

「中にお入りください」

CTとMRIの結果が出たのでしょう。当直医から呼ばれました。

中に入るとレントゲン写真のようなものがたくさん並んでいて

その中にひときわ目立つ写真が一枚。

 

「脳腫瘍ですね」

 

いったい誰の写真なんだろう?

何かの間違いであってほしい

これは夢であってほしい

あ~はやく目が覚めないかな・・・

 

それでも当直医の説明は続く。

「このテニスボールくらい白い部分が腫瘍です」

 

もうやめてくれ!聞きたくない!

隣に座っている妻の顔をみると、涙があふれていました。

 

これからどうすればいいんだろう・・・

 

ただの当直医だと思っていた医師がさらに続けます。

「私は〇〇医大病院の脳神経外科で、腫瘍の専門医です。

奥さんは緊急に手術が必要ですので、週が明けたら大学病院で

すぐに手術をしましょう!すべて私が手配して、執刀までさせていただきますから

安心してください!」

 

神か?この方は神なのか?

さっき奈落の底に突き落とされたばかりなのに、なにやらパァーっと

光が差してきたように思えました。

 

となりで妻は「頭がいたい・・・」というばかり。

この人にその頭のなかの悪いヤツ、取ってもらおうな!!